そもそもネット銀行と一般的な銀行の違いってなに?どっちがトク?

【1】大きな違いは、全部セルフサービスでやるか、窓口でお世話してくれるか


一般的な銀行は、皆さんご存じの通り、実際に店舗やローンセンターに行って、書類(最近はタブレットの場合もあります)に自分で住所とか名前などを書くのが通常で、担当者からこの書類とこの書類をを集めてくださいと教えてもらえます。

ネット銀行は、自分の判断で全部準備していかないとダメなんです。書類の細かい部分も最終的には自分で読んで判断しないとダメですね。ただ、最近AIが発達してきているじゃないですか。ネット銀行はチャットロボットに聞けばだいたい答えてくれるんですよね。

さらに、一般の銀行もネット銀行も最近は電子契約が多くなってきています。電子契約では「印紙」が不要で「印紙代」がかからなくなってきています。消費者にとっては喜ばしいことですね。一般の銀行でもタブレットを使っての契約も多くなっているので、操作的にはあまり変わりません。

大きくはパソコンのAIロボットとしゃべるのか、生身の人としゃべるのかの違いじゃないでしょうか…あとは自宅からできるか、店舗でするか…

【2】ネット銀行では、細かい重要事項の部分を読むことが自己責任

住宅ローンも金融商品なので重要事項を読むっていうのが大切なんです。でも、パソコン上だとバーッとスクロールして、一番下のチェックボックスにチェックを入れてしまうことがほとんどだと思います。 これを、自己責任で読んだことにするのか?こういう部分がネット銀行のデメリットでしょうか、一般の銀行だと担当者の責任があるので、目の前で読み聞かせるのことが原則だと思います。この細かい重要事項が本当は大切なんです。

金利が途中で上がることや、金利交渉が出来ないことが書いてあったり…その文章をチェックを入れるだけで、自己責任で読んだことにしてしまう。これがあとあと困ったりします。多くの銀行はHP上に【商品概要説明書】のPDFを張り付けています。事前審査に申し込む前に一回ぐらいは読んでおくと自分がどんなローンを組むのがおおよそ見当がつくと思います。これくらいはせめて読んで欲しいな

後は、金利の違いですね。これがやっぱ大きい(笑)

【3】セカンドオピニオンという仕事

自己責任って文字通り自分の責任なんで、不安になってしまいますよね。だからネット銀行を選択した方からセカンドオピニオン的に第三者から見た判断を依頼される場合もあります。

以前も書きましたが、情報をSNSで集めてしまう方が多い。全部が間違っているわけではないですが、自分に当てはまらない条件の情報を集めてもあまり意味がありません。以前相談があったお客様ですが、ご夫婦合わせて年収が1400万円ので、ネット上でライフプランを作ってもらったことがあったんですが、縁あって私もライフプラン作ることになったんです。それで結果を見ると差額が大きい。なぜだ?ということになって、いろいろ聞いてみるとネット上で記入した年収の書類が1年古かったり、奥様が現在育休中だったり、しいて言えば子どもは将来3人欲しかったり…少しずつ条件が違っていたんです。ネット上ではそういう細かいことは聞いてくれないですから(笑)

でも、その結果を信用して、今後やって行ける!となって住宅ローン申込んだら通らないってことになるんです。

やっぱり細かいヒアリングや今後の見通し、不安要素やリスクのとり方などは、まだ人の方が良いのかもしれません。AIはまだそこまで配慮してくれないです。ネットって便利なんですけど、全部自己責任です。