住宅購入はゴールではなく新たなスタート~住宅ローン・ライフプランの考え方~

『家を買う』ーーーそれは人生の中でもかなり大きなイベントですよね。でも、間違った計画で進めると「夢のマイホーム生活」がちょっと思い描いていたものと違った…なんてことにもなりかねません。
そこで今回は、家を買う前に知っておきたい住宅ローンとライフプランの大切なポイントを、わかりやすく解説していきます!
住宅ローンはいくらまで組んで大丈夫?
「どれくらいローンを組んだらいいの?」って、多くの人が気になるポイントですよね。でも、これって実は一言で答えられるものじゃないんです。大事なのは、家計全体のバランスを考えること。
まず考えたいのは、家の価格だけじゃなくて、土地代、諸経費、外構費、場合によっては地盤改良費なども含めた【総額】です。
諸経費は思っている以上にかかります。200万円~300万円くらいは見ておいた方が安心。外構も、コンクリートにしたりカーポートをつけたりすることを考えると数百万円は見ておきたいですね。
そして、その総額から、現在手元にあって使えるお金を引き算すると、残った分がローンとして借り入れる金額になります。
次に重要なのが、今の生活を壊さないこと。
家族の年収や生活スタイルを整理して、ローンの月々の返済額をどれくらいに抑えるべきかを考えます。このとき「これくらいなら無理なく払えそう」と思える金額で計画を立てるのがポイントです。
つまり、ローン返済のために生活費を切り詰めたりして、家を買ったのに生活が苦しくなる…なんてことがないように、無理のない範囲で計画しましょう。
住宅購入後の生活スタイルもシミュレーションしよう
新しい家を購入するときって、広い庭や趣味のスペースなど、夢がどんどん広がりますよね。でも、ここで一度冷静に考えたいのが「その夢、ちゃんと実現できるか?」ということ。
例えば、家に庭があれば週末にバーベキューをしたり、ガレージで車をいじったり…。でも、そのためにはお金も必要です。だからこそ、住宅購入後の生活スタイルもシミュレーションして、事前に生活費に含めておくことが大切なんです。
一方で、ローン返済があるからといって生活レベルを下げてしまうのもNG。無理に食費を削ったり趣味を諦めたりすると、ストレスがたまって何のために家を購入したのかわからなくなってしまいます。
住宅ローンの目安として「家庭の収入の〇〇%以内」と言われることもありますが、それだけにとらわれず、自分たちの家庭に合ったバランスを考えましょう。
「家を買うこと」はゴールではなく、むしろ新しい生活のスタートなんです!
家族で共通の目標を持つことが成功の鍵
家を買うことは、家族における一大イベントです。だからこそ、事前の話し合いが超重要!
例えば、
「キッチンのグレードを上げたい」
「庭には絶対ウッドデッキがほしい」
といったこだわりがあるなら、どこを妥協して予算を抑えるかを一緒に決めておきましょう。また、予算を超えた場合に生活費のどこを削るか、といった「トレードオフ」も考えておく必要があります。
でも、削るだけが選択肢ではありません。例えば、パートを増やしたり、副業を始めたりすることで収入を増やす方法だってありますよね。
家族で価値観を共有し、どんな生活を目指すのかを話し合っておくことが、住宅購入後のトラブルを避ける最大のポイントです!
不測の事態に備えた柔軟な計画を
住宅ローンを組む際には、収入が減る可能性も想定しておきましょう。
例えば、産休や育休、転職による収入の変化、あるいは予期せぬ支出が発生した場合など、家庭に変化が起きたときにどう対応するかを考えておくことが大切です。
こうした場合に役立つのが、購入前に立てた「ライフプラン」。
収入が減った時には、ライフプランの中から優先順位が低いものから辞めていけばいいんです。事前に優先順位を決めておけば、「これなら諦めてもいいかも」という選択肢がすぐに見つかります。
それでも難しくなった場合には、家を売却するという選択肢も視野に入れましょう。
家を手放すことは決して失敗ではありません。むしろ、家族の安定を取り戻すための再スタートと考えて、また計画を立て直せばいいんです。
第三者のFPに相談するのもあり
収入や生活スタイルを考えて住宅ローンを設定することや、購入後の生活をイメージし、家族しっかり話し合うことで、安定した生活が実現できます。
とはいえ、家族だけで計画を立てるのは、意外と難しいんですよね。お金の話は、意見が食い違って、話が進みにくくなることも…。
そんなときは、プロのFPに相談するのも一つの手です。第三者から家計診断をしてもらえれば、「やりたいことを実現するために、どの予算を見直せばよいのか?」を考えやすくなります。また、一緒に考えてもらえることで、家族の話し合いがスムーズに進み、納得のいく計画が立てやすくなるかもしれません。